学術秘書という人からのメール

先日、カタツムリの粘液がムチンというムコ多糖の一種だという記事をアップしたら「学術秘書」の「池田」様から「通達(みと・あかつかカンファレンス)*『ムチン騒乱;令和の改新』;安倍晋三内閣総理大臣指示【令和の改新】#令和の大号令」というタイトルのメールをいただいた。

そもそも当サイトでは「問い合わせ」というページを作っておらず、フッターの運営者情報のところにメールアドレスを記載しているだけなのだが、ご丁寧に記載のアドレス宛に送信されていた。

このメールはGmailが問答無用で迷惑メールに振り分けていたのを掘り起こしたのだが、カーボンコピーに連なっている同時送信先を始め、不思議なことがいっぱい。

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メールには上図の画像と、上記の画像が掲載されている「婦人公論」の『疲労回復には豚肉の「肉じゃが」を! 元気になる「食べ合わせ」link』というページへのリンクがあり、本文には以下の記載のみ。

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「では。」と言われても。。。。

PCアプリの使い方を紹介しているメインサイトには問い合わせページがあり、迷惑メールを含め 色々な文面を見てきたものの、この内容は斬新。

しかもメールの CC に含まれているのは、農林水産省大臣官房広報評価課広報室・日本学術振興会・理化学研究所・内閣府・日本学術会議・文部科学省・科学技術振興機構・農林水産省・農畜産業推進機構・日本栄養士会・日本医師会・日本薬剤師会・日本歯科医師会・日本看護協会・茨城県警察本部・クローズアップ現代 +のほか、個人名を合わせて30件。

このほとんど本文がないメールが送信されるのだから、迷惑メールに振り分けられるのも納得がいく。
なにより このメールが同時送信されている各機関が不憫で仕方ない。

で、軽く調べてみたら、このメールを送信している「池田」と名乗る人は「池田剛士」という名で、あちらこちらのコメント欄に書込みを行い、「ムチン」という言葉を使用したブログやサイトへも今回のようにメールを送信している。

どうやら彼の主張は「ムチン」は動物の粘液を意味するもので、植物のネバネバは「ムチン」ではないというもので、植物のネバネバをムチンと称していることが我慢できないらしい。
婦人公論の画像で「ムチン」の部分にマーカーが入っていたのは「植物のヌルヌルを「ムチン」といっている!」とご立腹だったのだ。

メールに記載されている「ムチン騒乱とは?」のURL http://kankan2025.jp/#statement は、「みと・あかつか タウンミーティング」というサイトのトップページに飛ぶのだが、このサイトは「茨城県水戸市赤塚」で看護師が立ち上げた医療関係のコミュニティ的なもので、発足当時は「地域に根ざした医療と介護」がメインテーマだったようだが、それが何故だか「里芋」の販売キャンペーンを行うようになり、そこから「里芋」に含まれる粘液成分「アラビノガラクタン」が誤用されているとして、該当するサイトや出版社に凸り始め、更にネバネバつながりで「ムチン」へと発展した模様。

サイトの掲載内容を見ていると、ドラマティックな陰謀論で彩られており、そのうち芸能人がドラッグで検挙されるのもムチンの誤用が原因だという勢いになっている。

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ただ、非常に胡散臭いものの、ムチンの誤用については あながち荒唐無稽な話でもないようで、カゴメなどでも植物のネバネバ成分を「ムチン」と記載していたのを修正していたりする。

鎌倉幕府の創設もいつのまにか1185年になっていたり、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)の値を下げても実は心疾患の予防には効果がなかったり、それまで常識だと思っていたものが覆されるのは珍しいことではないが、個人的には植物のネバネバがムチンでないことよりも、日本脂質栄養学会の「悪玉コレステロールの値が高いほど総死亡率が低下する」というエビデンスのほうが衝撃的だった。

長寿のための コレステロール ガイドライン PDFlink

と、今回はオカヤドカリでもカタツムリでもない、一風変わった迷惑メール?についての記事でした。

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オカヤドカリ飼ってます。
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