オカヤドカリと観葉植物

飼育の基本

Okayadokari 429

水槽内への観葉植物 設置は オカヤドカリにとってリスクになる場合があるため 否定的な意見が多いが、水槽内の環境に植物があるのは決して悪いことではない。

オカヤドカリが好んで食べる植物

オカヤドカリは野菜よりも アダンガジュマル を好んで食べる。

ガジュマル

うねうねと絡まった 気根が特徴で 多幸の木とも呼ばれるガジュマルは、亜熱帯 ~ 熱帯に分布するクワ科イチジク属の植物で、寒さ と 乾燥に弱いものの 生命力が強いため 水槽内でも 比較的育てやすい。

Okayadokari300

耐陰性もあるが 基本的に日光を好む。

Okayadokari 505

ガジュマルは 枝葉 だけでなく 樹皮 や 幹も 食べるので、ある程度 育ったオカヤドカリが 5匹もいれば、3 号 ほどのガジュマルは  1 ~ 2ヶ月で  再起不能な状態になる。

は 植木鉢(ポット)の直径を表し、1号は 1寸 ( 3.0303cm )。
3号は 直径 約9cmのポット。

アダン

アダン は タコノキ科タコノキ属の植物で ガジュマルと同じく亜熱帯~熱帯に分布し、市販されているものは ススキの葉のような感じになっているが 草ではなく常緑小高木。

Okayadokari289

葉に棘があるので 取り扱いは厄介なのだが 耐寒性・耐陰性があり 乾燥にも強く、日当たりが良ければ しっかりとした葉を次々に伸ばし、ガジュマルよりも育てやすい。

アダン も 葉先だけでなく 根本 や 地中に潜って 根っ子 も食べてしまう。

植物用ライト

ガジュマル も アダンも 耐陰性 がある植物なので日陰でも成長するが、観賞用植物育成LEDライト を使用すると 水槽内で成長しやすくなる。

Okayadokari073

オカヤドカリも特に嫌がる様子はなく、LEDライトの設置前と比較するとアダンの葉の色が目に見えて緑色が濃くなり、葉もハリがあってしっかりとしたものになった。

観葉植物設置 の 注意点

オカヤドカリの水槽内に鉢植えを設置する際は、農薬 や 土 に注意が必要。

農薬

ガジュマルには ハダニ・アブラムシ・ナメクジなどが発生するので、防虫剤 や 殺虫剤が使用されていることが多く、農薬の種類も 表面に付着しているだけのものから 植物内部に浸透しているものまであり、実際に使用している農薬の種類は 苗農家 などに確認しないと分からないため、無農薬 で販売されているものを使用するか 農薬抜き が必要。

農薬抜きは オルトランなど内部に浸透した薬剤の使用を前提に、枝葉を全て剪定してから 農薬を使用していない環境に植え替えて 1 ~ 2ヶ月ほど育てる。

土 と ハイドロカルチャー

無農薬で土を使用している鉢植えは ダニなどが発生しやすいため 水槽内の衛生管理が不可欠で、土を使用しないハイドロカルチャーは、ハイドロボールにオカヤドカリが潜って、サイズが小さいオカヤドカリが ハイドロボール内で身動きが取れなくなって死に至る危険があるため、ハイドロカルチャーの鉢植えを設置する場合は、オカヤドカリが潜れなくするなどの工夫が必要。

ハイドロカルチャー

ハイドロカルチャー は 土の代わりに ハイドロボールという人工土を使用するため、土植えと違って虫が発生することがなく衛生的だが、根腐れが発生しやすいというデメリットがある。

植物の根は呼吸をしており 地中の酸素を取り込み 二酸化炭素を排出しているので、水のやりすぎで地中の根が水没してしまうと、始めは水中から酸素を吸収するものの 冠水状態が持続すると酸素不足に陥り、自身の生存を図る手段として 根の細胞を破壊して 根腐れ が発生する。
根腐れが発生するような環境には 根腐病の原因であるフザリウム菌が繁殖しやすく、フザリウム菌に冒されて 根腐病を発症することもある。
ハイドロカルチャーの栽培方法で 水を容器の5分の1程度しか入れず、水がなくなってから 2 ~ 3日後に水を補給するのは、根の酸素不足を回避して カビの発生を防ぐため。

サンゴ砂を使った鉢植え と 直植え

土 や ハイドロカルチャー のリスクを回避するため、現在 ガジュマル は 土の代わりにサンゴ砂を使った鉢植えに、アダン は 床砂に 直接 植えている。

オカヤドカリの水槽内は 常時 湿度が80%を超えており、床砂も湿っているため 基本的に ガジュマル・アダン に 水 は与えていない。

Okayadokari283

ハイドロカルチャー は ポットに5分の1ほど水を入れるため、小さなオカヤドカリなら潜って溺死するリスクもあるが、底に水抜き用の穴がある 植木鉢を使用するので 水が貯まることもなく、サンゴ砂を使用するため 土のように虫が発生することもない。

鉢植えされている植物を 植え替える際に出る を公園 や 河原 などに捨てると 不法投棄になるので、自治体のHPで廃棄方法を確認する。

Okayadokari298

オカヤドカリが小さい時は 植木鉢に 念のため 潜らないよう 貝 や 枝サンゴなどでガード。

オカヤドカリが成長してくると 植木鉢に 潜っても危険はなく、ある程度 の大きさになると 植木鉢に潜ることもなくなる。

アダン は 生命力が強く 水はけが良い土壌を好む植物で、サンゴ砂でも しっかりとした根を張るので 直植えしている。

直植えの問題は 床砂を交換する度に植え直しが必要になることと、オカヤドカリが アダンの根を 切り取って食べるため、床砂を掃除する際に アダンの根が 結構な量で 出てくることくらいで、水槽内で すくすくと良く育ち、長く伸びたを葉をオカヤドカリたちがカットして食べるため、年に 1 度 新規購入して 追加する程度で済む。

ガジュマルのリカバリ

オカヤドカリが成長してくると 食べる量 も 破壊力 も増大し、ガジュマル の回復力 が追いつかないため、状況に応じて随時 入れ替えを行っている。

Okayadokari282 1

オカヤドカリに適した水槽内の環境は ガジュマルにとっても理想的な環境だが、室内で栽培する際には 乾燥日照不足に注意が必要で、環境が悪いとガジュマルの葉が急激に黄色へ変色し、黄色に変色した葉は 環境を改善しても元には戻らず 枯れていく。

Okayadokari 338

試行錯誤の末、ダメージを受けたガジュマルは アクリル板 と 植物用ライト を使って 作成した お手製のリカバリールームで療養させており、冬場は ヒーターも併用している。

サンゴ砂 は 養分がないため、オカヤドカリに 剪定され 丸裸になった ガジュマルが 新芽 をつけるのは2回が限界で、3度目のリカバリでは 新芽がほとんど成長しない。
Okayadokari 338

リカバリールームの制作

オカヤドカリから受けたダメージを回復させつつ、ガジュマルの葉が黄色に変色するのを防ぐため、ガジュマル用のリカバリールーム を制作してみることにした。 現在は 葉の変色を避けるため ビニールを被せているが、乾燥を防ぐことは […]

関連記事

Okayadokari 453

オカヤドカリの脱皮

脱皮は 床砂の中など 身を隠せる 安全な場所で行われ、脱皮中は 外殻が固まっていない ソフトシェル の状態になるので、床砂を掘り返したりせず、脱皮が終了するまで 静かに見守る。 床砂の厚みがないと地表で脱皮を始めるが、脱 […]

Okayadokari 569

オカヤドカリの餌

自然界のオカヤドカリは 海藻 や 草木、魚の死骸、人間の残飯 などを食べる 植物メインの雑食性だが、意外と好き嫌いがはっきりしており、個体によっても 嗜好が異なっていたりする。 オカヤドカリに味覚はなく、触覚で匂いを感じ […]

Okayadokari 406

オカヤドカリの飼育

オカヤドカリの飼育で 重要なのは 環境作り と 環境の維持 で、オカヤドカリに 思考する脳 はないが、神経が脳の代わりをして 身辺の事象を感じているため、触られるのは 捕食の危険を全身で感じ、大きなストレスになる。 In […]

Katatsumuri022

カタツムリの生態と飼育

カタツムリは 沖縄から取り寄せたガジュマルに 付いていたもので、近くに放すこともできず オカヤドカリの飼育アイテムを利用して飼育することにした。 葉についていたカタツムリは 黒く 体調 1.5 cm ほどで 貝の部分も破 […]

Okayadokari 429

オカヤドカリと観葉植物

水槽内への観葉植物 設置は オカヤドカリにとってリスクになる場合があるため 否定的な意見が多いが、水槽内の環境に植物があるのは決して悪いことではない。 オカヤドカリが好んで食べる植物 オカヤドカリは野菜よりも アダン や […]

Okayadokari227

オカヤドカリの宿替え

オカヤドカリが背負っている貝は、サザエなどの巻き貝 や アフリカマイマイなどの貝殻を利用しており、手頃なサイズの貝殻を見つけると引っ越しを行うが、間取りが良ければ何でも良いというわけでもない。 気に入った物件を見つけて […]

Okayadokari110

気温と湿度の調整

オカヤドカリにとって 気温 と 湿度 は 直接 命に関わる要素で、一時的に湿度が 40%前後まで下がっても オカヤドカリが死ぬというわけではないが、目に見えて活動が鈍くなる。 気温が低いときは 暖を求めて ヒーターの側 […]

Okayadokari 419

オカヤドカリの生態と特徴

オカヤドカリは エビ目(十脚目)・ヤドカリ下目・オカヤドカリ科・オカヤドカリ属 に分類される甲殻類(甲殻亜門)で、国内では小笠原諸島 と 南西諸島に生息し、十脚目の名の通り エビ や カニ など 甲殻類の脚は 5対10本 […]

タイトルとURLをコピーしました