オカヤドカリの水とエサ

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飼育ガイド

基本的な食性

オカヤドカリは植物質を中心とした雑食性で、動物質も積極的に摂取します。文献上は腐食性・屍肉食として記述されることが多く、自然界では海藻や落果、樹皮、木の葉のほかに、魚や動物の屍骸、人間の残飯などを食べています。

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生サーモンを食べているオカヤドカリ

健康維持にはタンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなどの栄養素がバランスよく必要で、偏ったエサを与え続けていると脱皮に失敗するなどの悪影響を及ぼします。

カルシウムと動物性タンパク質

サンゴ砂を直接食べることがあるように、オカヤドカリはカルシウムを含むものを積極的に食べます。経験上、脱皮前後は肉食の傾向が強くなるため、カルシウムを豊富に含んでいる乾燥シュリンプなど動物性のエサは必須です。

甲殻類の脱皮には外骨格の形成にカルシウムが不可欠であり、不足すると脱皮不全のリスクが高まります。海水からのミネラル摂取と合わせて、カルシウム源は意識して確保する必要があります。

水と海水

オカヤドカリは乾燥から身を守るため宿貝の中に少量の水を貯めており、浄水器で濾過するなど残留塩素を除去した真水は必須です。

飲料水としては真水よりもミネラルなどを含んでいる海水を積極的に摂取する傾向があり、経験上、脱皮前は海水の摂取量が増加します。
海水には脱皮に不可欠なカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれており、海水を与えない場合はミネラルを含んだエサで補う必要があります。

👉️エサ入れ・水入れについての詳細は、下記を参照してください。

オカヤドカリの飼育環境
オカヤドカリの飼育環境について、ケースのサイズと飼育数の目安、床砂(サンゴ砂)の種類・量・水分管理、温湿度の基本条件、エサ入れや水入れの選び方、シェルター・流木・植物の設置まで、飼育経験に基づいて解説。床砂の役割や脱皮時のリスク、残留塩素の除去方法、農薬のリスクなど、初心者が見落としやすいポイントも紹介しています。

栄養バランスと摂食トラブル

オカヤドカリの健康維持と脱皮の成功には、バランスの取れた食事が不可欠です。タンパク質やカルシウムが不足すると脱皮不全のリスクが高まるほか、必要な栄養素が慢性的に不足している状態では、衰弱や体調不良につながる可能性があります。

野生のオカヤドカリは、海藻、落果、木の葉、樹皮、魚や動物の屍骸など、極めて多様な食物を摂取しています。飼育下でこの多様性を完全に再現することは困難ですが、ミックスフードの構成を定期的に入れ替える、アダンやガジュマルなど生きた植物を設置する、生鮮食品を時折与えるといった工夫で、偏りを減らすことはできます。

摂食拒否

環境の変化や体調不良により、オカヤドカリが摂食を拒否することがあります。エサに手をつけない状態が長期間続く場合は、気温・湿度、床砂の状態、脱皮の前兆の有無など、飼育環境に問題がないかを確認する必要があります。

給餌の頻度と衛生管理

エサ・水は毎日交換するのが理想です。水場に糞を捨てることも多く、衛生的にも2~3日に1回はエサ・水の交換を推奨します。
また、食品や水分を含んだエサは腐敗・カビが発生しやすいので、早めの取り出しが必要です。

エサの持ち出しと食べ残し

オカヤドカリは気に入ったエサを独り占めするために、エサ入れから持ち出すことがあります。

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クルミをエサ入れから持ち出し

持ち出したエサは、食べ切れずに残してしまうケースも多く、生モノの場合は腐敗して悪臭やダニ、コバエが発生する原因になります。エサ・水の交換時は飼育ケース内に放置されている食べ残しも忘れずに回収します。

与えているエサ

試行錯誤の末、現在はドライフードを混ぜた特製ミックスフードとポップコーンを与えているほか、アダンとガジュマルを飼育ケースの中に入れています。

  • 特製ミックスフード
    生クルミ、乾燥シュリンプ、レーズン、ココナッツフレークを合わせたものです。生クルミと乾燥シュリンプを多めに配合し、乾燥バナナや松の実などを追加することもあります。
    クルミやレーズンなどは、オーガニック食品を取り扱っているビーガン御用達のブランド「アリサン」の商品を使用しています。
  • ポップコーン
    オカヤドカリ用に販売されているものではなく、ポップコーン用のトウモロコシを購入し、ノンオイル・無添加・無塩で作っています。ポップコーン用のトウモロコシもアリサンのものを使用しています。
  • 野菜など
    ニンジン、サツマイモ、サトウキビなどをランダムに与えています。
  • その他
    自然界でも人の残飯を食べていることから、刺し身や天ぷら、フライなど与えています。ただし、揚げ物は中身よりも衣の部分を好んで食べるため、与えるのは2~3ヶ月に1回程度です。

アダンとガジュマル

オカヤドカリはレタスやキャベツ、キュウリなどの野菜よりも、アダンやガジュマルをよく食べるため、食用としてケース内に設置しています。アダンやガジュマルなどの葉は枯れていても食べ、樹皮や若い枝だけでなく、幹や根も食べます。

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ガジュマルの葉を食べるオカヤドカリ

👉️アダン・ガジュマルについての詳細は、下記を参照してください。

オカヤドカリと観葉植物
オカヤドカリの飼育ケースに設置する植物について、ガジュマルとアダンの特性と食害の実態、ポトスなど他の植物の安全性、サンゴ砂を使った鉢植えと直植えの方法、ハイドロカルチャーの潜り込みによる死亡リスク、農薬抜きの手順と土の処理、植物育成LEDライトの活用まで、設置前の準備から管理までの実践的な情報をまとめています。

今までに与えた食物リスト

オカヤドカリは、同じ野菜でも産地が変わるだけで食べなくなることがあります。残留農薬などの影響も考えられますが、理由ははっきりしません。
そのため、下記の表で「食べた」に含まれるものも、常に「食いつきが良い」というわけではありません。

カテゴリー

食べた

食べなかった

ドライフード

生クルミ、レーズン、ドライバナナ、松の実、ココナッツ、干し芋、乾燥シュリンプ

マンゴー、クランベリー、デーツ、インカベリー、イチジク、かぼちゃの種、ひまわりの種、クコの実、ひよこ豆、カトルボーン、ちりめんじゃこ、無塩煮干し

野菜・果物・穀物

ニンジン、カブの葉、サトウキビ、キュウリ、レタス、ポップコーン、ニンジンのコンソメ煮、サツマイモの天ぷら、蒸したサツマイモ、煎った古代米

キャベツ、サニーレタス、大根の葉、ワカメ、ひじき、ブドウ(巨峰・マスカット・デラウェア)、さくらんぼ、トマト、かぼちゃ

生鮮

鯛の刺身、甘エビ、パラダイス・プロン、釜揚げシラス、生シラス、サーモン

ブリ・マグロ・タコの刺身、ウズラの卵

加工食品

トンカツ、鶏の唐揚げ、焼いた鶏レバー、エビの天ぷら、エビフライ、焼いた牛肉、加熱したサーモン、食パン、白米

ミルワーム、黒砂糖、塩サバ、サンマの塩焼き、ホッケ

更新履歴

  • 2026/04/11:サイトリニューアルに伴い、全面的にリライト
  • 2023/02/04:サイトリニューアルに伴い、記事を再編集
  • 2020/05/10:内容を見直して更新
  • 2019/08/22:飼育日記としてエサの記事を公開

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