脱皮は 床砂の中など 身を隠せる 安全な場所で行われ、脱皮中は 外殻が固まっていない ソフトシェル の状態になるので、床砂を掘り返したりせず、脱皮が終了するまで 静かに見守る。
脱皮の前後
脱皮が近いオカヤドカリは 海水の摂取量が増え、床砂に潜って出てきてを繰り返す 傾向があり、脱皮から戻ってきた後 半日 ~ 1日程度は 物陰に隠れて 大人しくいることが多く、個体によっては 動物性 の餌を好んで食べる。
頻繁に 海水 を飲むようになると 高確率で 脱皮する。
脱皮前よりも 脱皮後 に 動物性の餌を好む傾向があるので、脱皮から戻ってきたオカヤドカリがいる時は 魚 や 肉 などを 通常の餌 に追加して 与えている。
脱皮明けは 身体が動かしづらいためか 物陰に隠れていることが多く、警戒心も強くなる。
脱皮期間中は 脱皮した殻を食べるので 抜け殻 を目にすることは稀だが、食べ残しが 床砂の中から出てくる時もある。
脱皮後の変色
オカヤドカリの 体色 は 脱皮で変化するが、脱皮後は 時間の経過によっても変化が見られる。
脱皮するたびに 体色が濃くなるタイプ。
脚の 一部分が変化する程度の 場合もある。
脱皮期間
脱皮は2週間 から 長い場合は 2ヶ月ほどかかり、おおむね オカヤドカリの大きさに 比例して長くなるが イレギュラーもあるため 予測は難しい。
床砂の中に潜ったからといって すぐに脱皮を始めるのではなく、10日以上 エサも食べずに床砂の中を移動したり、潜って1週間ほどして地表に戻り 数日後に再び潜っていったりと、脱皮が始まるまでに結構な日数がかかることも多い。
オカヤドカリ1号
普段は 流木の上 や 天井など 高いところを好む オカヤドカリ1号は、脱皮前になると頻繁に 穴掘りを始めるので 脱皮の時期はわかりやすいが、潜ってからも 砂の中を移動していることも多く、最近は 2~ 3部構成で脱皮をしている。
1回目 : 2018/ 8/ 2 – 9/ 4 ( 33日間 )
2回目:2018/ 12 / 31 – 2019/ 2/ 7 ( 38日間 )
3回目:2019/ 8/ 14 – 9/ 21 ( 38日間 )
4回目:2020/ 6/ 7 – 7/ 12 ( 34日間 )
5回目:2020/ 11/ 21 – 2021/ 1/ 6 ( 46日間 )
6回目:2021/ 6/ 10 – 7/ 1 + 7/4 – 8/ 15 ( 計 66日間 )
7回目:2022/ 4/ 10 – 5/ 14 + 5/ 15 – 5/ 24 + 5/ 28 – 6/ 26 ( 計 72日間 )
8回目:2022/ 11/ 5 – 12/ 12 ( 37日間 )
オカヤドカリ3号
オカヤドカリ3号は 2019/ 9 ~ 2021/ 6 まで 1年以上 脱皮をしなかった期間があり、脱皮回数も少なく 脱皮期間も短いので 成長が遅い。
1回目 : 2018/ 10/ 20 – 11/ 10 前後 ( 約20日間 )
2回目 : 2019/ 3/ 25 – 4/ 10 ( 16日間 )
3回目 : 2019/ 8/ 14 – 9/ 4 ( 21日間 )
4回目 : 2021/ 6/ 11 – 7/ 7 ( 26日間 )
5回目 : 2022/ 1/ 5 – 1/ 20 ( 15日間 )
6回目 : 2022/ 11/ 15 – 12/29 ( 44日間 )
7 回目 : 2023/ 1/ 24 –
オカヤドカリ5号
床砂に潜っているとき宿貝から出て素っ裸になったことがある オカヤドカリ5号だが、その他に大きなトラブルはなく 定期的に脱皮して 順調に成長している。
1回目 : 2018/ 7/ 10 – 7/ 25 ( 15日間 )
2回目 : 2018/ 9/ 5 – 9/ 28 ( 23日間 )
3回目 : 2018/ 12/ 27 – 2019/ 1/ 10 前後 ( 約14日間 )
4回目 : 2019/ 3/ 30 – 4/ 20 前後 ( 約20日間 )
5回目 : 2019/ 8/ 30 – 9/ 24 ( 25日間 )
6回目 : 2020/ 5/ 27 – 6/ 14 ( 18日間 )
7回目 : 2020/ 12/ 20 – 2021/ 1/ 14 ( 25日間 )
8回目 : 2021/ 7/ 5 – 8/ 3 ( 29日間 )
9回目 : 2022/ 1/ 7 – 2022/ 2/ 21 前後 ( 約45日間 )
10回目 : 2022/ 12/ 31 – 2023/ 1/ 13 ( 14日間 )
11 回目 : 2023/ 1/ 18 –
オカヤドカリ6号
普段から頻繁に穴掘りをしている オカヤドカリ6号は、2 ~ 3日 床砂の中で過ごしてから出てくることも多く 脱皮に入るタイミングが掴みづらいが、比較的 脱皮期間が長く 成長が早い。
1回目 : 2018/ 5/ 2 – 5/ 16 ( 15日間 )
2回目 : 2018/ 7/ 20 – 8/ 3 ( 13日間 )
3回目 : 2018/ 11/ 10 – 12/ 2 ( 22日間 )
4回目 : 2019/ 1/ 15 – 2/ 9 前後 ( 約25日間 )
5回目 : 2019/ 9/ 1 – 9/ 24 ( 23日間 )
6回目 : 2019/ 12/ 20 – 2020/ 1/ 14 ( 25日間 )
7回目 : 2020/ 11/ 1 – 12/ 20 ( 50日間 )
8回目 : 2022/ 1/ 8 – 2022/ 2/ 2 前後 ( 約25日間 )
9回目 : 2022/ 6/ 6 – 6/ 27 ( 21 日間 )
10回目 : 2022/ 12/ 30 – 2023/ 1/ 20
オカヤドカリ2号
オカヤドカリ2号は 豪胆な性格だったが、脱皮の時は神経質になるのか 潜って出ての頻度が他のオカヤドカリよりも多かった。
1回目 : 2018/ 9/ 28 – 10/ 16 ( 18日間 )
2回目 : 2018/ 12/ 30 – 2019/ 1/ 28 ( 30日間 )
3回目:2019/ 7/ 7 – 7/ 26 ( 19日間 )
4回目:2020/ 5/ 30 – 脱皮中に死亡
オカヤドカリ4号
オカヤドカリ4号は 2回目の脱皮中に 死亡。
1回目 : 2018/ 6/ 18 – 7/ 12 ( 24日間 )
2回目 : 2018/ 9/ 28 – 脱皮中に死亡
脱皮中の事故
脱皮中は 無防備な ソフトシェルの状態になっている期間があるため、オカヤドカリは 床砂に深く潜って身の安全を図るが、水槽の中では常に 他のオカヤドカリから攻撃を受ける可能性がある。
オカヤドカリ2号 と 4号は 脱皮中に 床砂の中で死んでしまったが、2匹とも オカヤドカリ6号に 宿貝を奪われて 命を落とした可能性が高い。
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