オカヤドカリの習性

オカヤドカリは驚くほど 個性的 で 性格のようなものさえ感じる 不思議な生き物。
飼育していると様々な表情を見ることができる。

オカヤドカリが動かない

オカヤドカリは 木にしがみついたり 岩陰などで丸まったまま 突然 電池が切れたように全く動かなくなるときがある。

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半日から長ければ24時間以上、生きているのか疑わしいほど時間が停止したような感じで動きを止めてしまうが、脱皮をするわけでもなく 充電期間が終了すると 何事もなかったかのように活動を再開するので、触ったり霧吹きをかけたりせず 見守るのが基本。

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これまでの最長記録は 流木の中に入ったまま 3日間 動かなかったことがある。

ただ 床砂の厚みがないなど 砂に潜れないような環境では、餌入れの下などに身を隠した状態で脱皮することもあるので注意が必要。

脱皮

オカヤドカリは脱皮を繰り返して成長していくが、脱皮のタイミングは「神経分泌・内分泌系の変化」のほか「自然条件や外傷などによる歩脚の切断」でも脱皮が促進され、実際に脱皮が始まると外殻をある程度まで分解して カルシウムを吸収した後 古い外殻を脱ぎ捨てて新しい外殻が固まるまでが脱皮のプロセスになる。

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脱皮した殻は脱皮期間中に自分で食べるので「抜け殻」を目にすることは稀だが、個体によっては食べ残しがあるので 床砂の中から出てくる時がある。

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床砂の中に潜ったからといって すぐに脱皮を始めるのではなく、10日以上エサも食べずに床砂の中を移動していたり、潜って1週間ほどして地表に戻り 数日後に再び潜っていったりと、脱皮が始まるまでに結構な日数がかかることも多く、大きな個体ほど脱皮期間が長くなる傾向がある。

宿替え

カタツムリの貝は自前のもので成長に伴って大きくなっていくが、オカヤドカリの貝はサザエなどの巻き貝やアフリカマイマイなどの貝殻を利用しており、手頃なサイズの貝殻を見つけると引っ越しを行うが、間取りが良ければ何でも良いというわけでもなく、気に入った物件を見つけて即座に引っ越しすることもあれば、引っ越した数日後に元の貝へ戻ったり、延々と物件を吟味して 試しに入ってみたりもしながら 2~3日悩むこともある。

手頃な大きさの貝殻を複数用意しても全く見向きもせず、身体が貝の中に収まらなくなっても 頑なに宿替えしないなど 個体差はあるが結構 神経質だったりする。

宿貝に関してはオカヤドカリも隣の芝生は青いらしく、他のオカヤドカリが使用していた貝殻は人気があり タイミングによっては奪い合いをすることもあり、脱皮中のオカヤドカリを強襲して宿貝を奪うようなこともあるので、無駄な争いを起こさせないためにも 床砂はしっかりと厚みをもたせておくのがベター。

隠れ場所

オカヤドカリは非常に臆病な生き物で  岩陰などに隠れる性質があるため 水槽内にも隠れ場所が必要。

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植木鉢や椰子の実など シェルターとして市販されているものが手っ取り早いが、石や流木などで「物陰」を作ってやると シェルターに入るよりも物陰にいることが多かったりする。

隠れ場所はあくまで緊急時の避難場所のため オカヤドカリの精神衛生的には人が近づかないことが一番。

木登りと穴掘り

オカヤドカリは砂浜テクテク歩いているステレオタイプのイメージが強いが、我が家のオカヤドカリたちが砂の上を歩くのは水場と餌場に行くときくらいで、1日のほとんどを木の上か 砂に潜って過ごしている。

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設置する流木を高くし 網目になっている天井へ渡れるようにしてからは 喧嘩らしきものをほとんどしなくなった。
床砂の中、流木の上、天井と狭い水槽内を3次元的に動けることで行動範囲が広がったのが良かったらしい。

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オカヤドカリは動かないことも多いが、活動するときは結構な運動量で 天井を縦横無尽に動き回り  流木間を移動し 挙げ句には砂の中に潜るなど 行動的な一面もある。

突貫工事でトンネルを作った場面に出くわすと オカヤドカリのドヤ顔が拝めたりする。

オカヤドカリの日光浴

オカヤドカリは甲殻類なので 日光浴は必要がないといわれている。
ネット上でも日光に当てることで 水槽内部の気温が上昇して オカヤドカリが死亡するリスクがあるといった感じの記事が目立つ。

亀が甲羅干しをしたり トカゲが日光浴をするのは 体温調整のほか ビタミンD を生成するために紫外線が必要だからで、人間も日光浴不足になるとビタミンDが欠乏し クル病などが発症してしまうが、オカヤドカリの場合はビタミンDの生成が不要なので 日光浴をさせる必要はない。

オカヤドカリは日光が苦手というわけではなく、型板ガラス越しの紫外線が低減された柔らかな陽射しであれば 自ら日の当たる場所に移動して日光浴をしているようにも見えるときもある。

直射日光は人間でも長時間浴び続けるのは危険なので、 乾燥するリスクも含め オカヤドカリが大量の紫外線を浴びて平気なわけはなく 直射日光が差すと必ず日陰に移動していが、オカヤドカリが生息しているのは陽射しの厳しい沖縄。

日光による水槽内の温度や湿度の変化、日光を避けることができる場所などには気を配る必要があるものの、直射日光には殺菌効果もあるので 敢えて避けるべきものではないような気もする。

オカヤドカリは夜行性か昼行性か

ネット上の多くの情報に「オカヤドカリは夜行性」と記載されているが 実際に飼育をしてみると毎日のように昼間に活動している。

夜行性といわれるカタツムリは昼間に顔を出すことはなく、21時を過ぎた頃から早朝まで活動して 明け方には砂の中に戻っているのと比較すると、オカヤドカリが「夜行性」というのは 猫が夜行性というのと同じくらいの誤解なのかもしれない。

オカヤドカリの活動は「外敵=人」が近くにいるか否かに左右されており 安全を確認できれば昼夜の別なく活動する。

我が家のオカヤドカリに限って言えば、午前11時過ぎから動き出して 活発に活動するのが午後3時くらいまで。
それ以降はおとなしくなり 午後11時くらいからガサゴソと活動を再開するものの 2~3時間程度で静かになる。

オカヤドカリと天気

天気に反応する生き物は多く 人間でも低気圧が近づくと頭痛がする人もいるが、オカヤドカリは雨の前になると高所に移動する特性がある。

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オカヤドカリは水中で呼吸ができないため 水に濡れるのを嫌うが、台風や低気圧が近づくと嵐が去るのを待つかのように 皆が高所に移動して身動きせずにいる。
しかも 単に低気圧へ反応しているわけではなく、オカヤドカリが全員 高所に避難しているときは数時間~1日後には高確率で雨が降る。

最近の天気予報は「晴れマークはついてますが、雨が降ることもあるのでご注意ください」と、ちょっと意味が分からないことを言ってたりするので オカヤドカリのほうが信用できたりする。

オカヤドカリのパワー

オカヤドカリは臆病でひ弱な感じだが 実は非常に力が強くてバランスも優れている。

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後ろ2対4本の脚は貝を支えているため ハサミを含めて3対6本の脚を器用に使って細い枝でも難なく歩いていく。

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オカヤドカリの脚は爪状なので 人や猿のように掴むことはできないが、全く引っかかりのないガラスの棒でさえ 何度も滑りながら登っていく。

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脚には体毛が生えているのでツルツルではないにしても脚のホールド力は抜群。

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メッシュタイプの天井にも爪をかけてグイグイ進んでいく。

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脚だけでなくハサミの威力も半端なく、木の枝や樹皮を削るのは朝飯前で ナイロンメッシュも切断してしまうが、その強力なハサミで攻撃してくることはない。

ただ、攻撃はしないものの 様々なところで 力強さは発揮されるので用心は必要かも。

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