掃除する箇所
- 床砂の交換と洗浄
ケースに敷いているサンゴ砂を交換・洗浄します - ケースの洗浄
サンゴ砂を取り出した後、ケースを洗浄します - ケース内に設定しているアイテムの洗浄
流木やサンゴ、シェルターなどケースに設置しているアイテムを洗浄します
床砂を湿らせているためケースには水に含まれるカルシウムが付着し、付着したカルシウムは水洗い程度では取れないため、使用期間に応じて白いカルシウムの結晶が目立つようになります。
付着したカルシウムを効率よく除去する方法はなく、ガラスケースであればクエン酸水と スクレイパー でガシガシすれば取れますが、プラケースやアクリルケースでは使用できないので、効果は薄いですがクエン酸水を吹き付けてスポンジなどで擦るくらいしかできません。
そのためカルシウムの白い結晶が目立つ前に、クエン酸水とスクレイパーを使用してこまめに掃除することをオススメします。
掃除の頻度
床砂は2週間に1度の頻度での交換を推奨している記事を見ますが、複数のオカヤドカリを飼育している環境では脱皮などの兼ね合いで床砂を全替えするタイミングは意外と少なく、15cmほどの床砂を全替えするのは相当な労力が必要なこともあり、日常的にケース内の糞を取り除いていない場合は1ヶ月に1度を目安にすると良いかと思います。
オカヤドカリの糞は大きいもので1cmほどあるので、ピンセットなどで摘んで取り除くことはできますが、結構な量の糞をするので面倒な上、作業によってオカヤドカリにストレスを与えるため あまりオススメしません。
ケースが臭う場合
オカヤドカリのケースは(2ヶ月ほど掃除していなくても)エサ・水の交換を適切にしていれば ほとんど臭わないので、もし悪臭がするのであればオカヤドカリが持ち出したエサがどこかで腐っているか、脱皮中のオカヤドカリがいるのであれば、脱皮に失敗して腐敗している可能性があります。
エサの腐敗もなく、脱皮しているオカヤドカリもいないのに悪臭がする場合は、過密状態での飼育など環境の問題が考えられるので、ケースの大きさや床砂の厚みなど見直しが必要かもしれません。
掃除の催促
我が家のオカヤドカリに限った行動かもしれませんが、床砂が汚れてくると「地表が汚染されて歩けない!」と言わんばかりに穴掘りを始めます。
地表を盛り上げるように浅く掘るのが特徴で、普段のように床砂の中に潜るのではなく、砂を掘り起こすような感じで床砂をボコボコにしていきます。
掃除をすると嫌がらせのような穴掘りはピタリと止まります。
脱皮している個体がおらず、全員が地上にいる状態で「掃除の催促」が始まるのが、前回の掃除から5週を過ぎた頃で、1ヶ月に1度の頻度で掃除をしていると催促はほとんどありません。
床砂の交換
オカヤドカリが脱皮をしている場合は基本的に脱皮が終わるまで床砂には触りませんが、数珠つなぎに脱皮を始めて3ヶ月ほど掃除できない時は、汚染がひどい表面から5cm程度のみ交換しています。
床砂交換の手順
- オカヤドカリを別のケースに移す
- ケース内のアイテムを撤去して洗浄し、天日干しする
- ケース内の植物やエサ入れなどを撤去
- 汚れた床砂を 土入れスコップなどでバケツに移して洗浄
- 洗浄した砂を大判の洗濯ネットなどに入れる
- ④と⑤を繰り返す。
- 床砂を入れた洗濯ネットは天日干しする
- ケースを洗浄
- 新しい床砂をケースに入れ、残留塩素を除去した真水で適度に湿らせる
- 天日干ししたアイテムや植物をケースに設置
- 真水・海水・エサを入れる
- オカヤドカリをケースに戻して終了
季節によっても変わりますが、60cmの水槽で床砂を15~20cmの厚みにしている場合は4~4.5Lほどの真水を使用します。
ケースを掃除している間 オカヤドカリは別のケースに移しますが、別宅も乾燥しないよう真水で湿らせた床砂を敷き、気温の低い時期は掃除を始める数時間前からヒーターで温めています。
バケツに移した床砂は米を研ぐような感じで、水を足してかき混ぜて汚れを浮かしてから水を捨てる作業を繰り返し、茶褐色の水が淡い白濁になったらOKです。(サンゴ砂はいくら洗浄しても水は白くに濁ります。)
洗濯ネットに入れた砂は紫外線による殺菌を行うため、できるだけ日差しの当たる場所で乾燥させます。
屋外であれば日影でも紫外線は届きますが、直射日光に比べて紫外線量は半分程度に落ち、室内では窓ガラスで紫外線が遮断されるため殺菌効果は期待できません。
オカヤドカリ用の 環境改善液 を使用すると、何となく汚染具合が緩和されるような気がするので、床砂の臭いなどが気になるなら試してみると良いかもしれません。
掃除の記録
ケースを掃除すると「これでしばらく大丈夫!」と思ってしまうためか、10日ほど過ぎても「ついこの間 掃除したばかり」といった感覚に囚われがちで、意外と日数が経過してケース内のコンディションが悪化するので、掃除した日を記録するか、掃除後に次回の掃除日をリマインダーに登録することを推奨します。
2024年度
6/14:床砂を全替え
5/11:床砂を全替え
4/12:床砂を全替えし、アダンを3鉢補充、春夏仕様に変更
3/3:床砂を3分の1ほど交換
1/7:年末に1号が脱皮から戻ってきたので、床砂を全替え
2023年度
11/21:床砂を全替え
10/3:床砂を全替え
8/25:床砂を全替えし、アダンを4鉢補充
7/26:床砂を全替え
5/21:床砂を全替え
4/16:床砂を全替えし、アダンを3鉢補充
3/15:脱皮中の3号の死亡を確認し、床砂を全替え
2022年度
10/22:床砂を全替えし、ヒーターと断熱シートを再設置
9/25:床砂を全替えし、アダンを4鉢補充
8/24:床砂を全替え
7/24:床砂を全替えして新たに購入したアダンを補充
6/29:1号と6号が脱皮から帰還して全員揃ったので床砂を全替え
5/24:1号が砂の中を移動していたので 掘り返して確保後に床砂を全替え
4/1:床砂を3分の2ほど交換し、春夏仕様に変更
2/22:5号が帰還して 全員揃ったので3ヶ月ぶりに床砂を全替え
2021年度
11/2:1号・6号の脱皮が近いようなので床砂を全替えし、冬仕様に変更
10/3:全員揃ったので 床砂を全替え
8/28:1号が脱皮から戻ってきたので 床砂を全替え
8/12:1号が脱皮中のため 床砂を半分ほど交換し、レイアウトを変更
5/14:床砂を全替えし、床砂の厚みを4cm増量
4/1:床砂を全替えし、春夏仕様に変更
2/22:全員揃っているので 今回も全替え
1/15:床砂を全替え
2020年度
11/20:1号と6号が脱皮中のため床砂を3分の1ほどを入れ替え
10/14:床砂を全替えし、冬仕様に変更
10/9:気温が下がり最高気温が20℃を下回ったためヒーターを始動
9/20:床砂を全替えし、水槽のガラス汚れを除去
8/12:床砂を全替え
7/15:脱皮中だった2号が死に寄生虫と思われる虫が床砂に発生したため床砂を全替え
6/14:1号・2号・5号が脱皮中のため部分的に床砂を交換
5/17:床砂を全替え
4/30:全員戻ってきたので 床砂を全替え
4/4:床砂を全替えして水槽も丸洗いし、春仕様に変更
3/6:床砂を半分ほど交換
2/11:全員揃っているので 床砂を全替え
1/15:全員揃っているので 床砂を全替え
2019年度
12/16:全員揃っているので床砂を全替え
11/13:2号が脱皮中のため部分的に床砂を交換
10/16:2号が潜っているので部分的に床砂を交換し、冬仕様に変更
9/27:脱皮中のオカヤドカリが全員戻ってきたので3ヶ月ぶりに床砂を全替え
9/17:1号・5号・6号が脱皮中のため部分的に床砂を交換
8/12:1号と6号が脱皮中のため部分的に床砂を交換
7/5:2号が潜っていたので床砂を半分ほど交換
6/20:2号が潜っていたので床砂を半分ほど交換
6/2:床砂を全替え
5/4:床砂を全替えして水槽も丸洗い。
3/27:3号が脱皮中のため床砂を部分的に交換し、底面のヒーターのみ稼働の春仕様に変更
3/3:床砂の全替えとレイアウト変更
2/15:2ヶ月ぶりに床砂を全替え
2018年度
12/10:床砂を全替えし、床砂の温度調節のため浄水器を通したお湯を使用
11/14:6号が脱皮中のため床砂を半分ほど交換し、気温が下がってきたので冬仕様に変更
10/20:久しぶりに全員揃っているので数カ月ぶりに床砂を全替え
9/1:1号が脱皮中のため部分的に床砂を交換。
8/11:1号が脱皮中のため部分的に床砂を交換。
7/20:4号に続いて5号が脱皮に突入したため部分的に床砂を交換