オカヤドカリの習性と行動

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飼育ガイド

オカヤドカリが動かない

オカヤドカリは脱皮するわけでもなく、木にしがみついたり岩陰などで丸まったまま、半日から長ければ24時間以上動かなくなることがありますが、その後は何事もなかったかのように活動を再開します。
理由は明確には解明されていませんが、休息や睡眠の一環と考えられています。

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枝の間に挟まって寝ているオカヤドカリ

動かないからといって、触ったり霧吹きを直接かけたりすることは避けてください。オカヤドカリに強いストレスを与える可能性があります。

オカヤドカリの鳴き声

オカヤドカリには声帯がないため声を発することはありませんが、強いストレスを受けた場合などに貝の内側を脚で擦って音を出すことがあります。

ギッギッギッギッギッ と聞こえるのがオカヤドカリが発している音(鳴き声)で、ストレスを感じていない状況でも鳴くことがあります。

身を隠す場所

オカヤドカリは用心深く臆病な生き物で、野生下では日中、外敵や乾燥を避けるために物陰や石の下に潜んでいます。飼育下でも同様の習性があるため、シェルターや物陰など身を隠せる場所が必要です。

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市販のドームタイプのシェルターでなくても、アダンや珊瑚石の陰など隠れる場所があれば、自分の好きな場所で休みます。

オカヤドカリが見えないからといって隠れ場所を撤去するのは避けてください。実際に危害を加えなくても、人が近くにいるだけでオカヤドカリには大きなストレスになるため、隠れ場所はオカヤドカリが安心して過ごすために不可欠です。

力とバランス感覚

オカヤドカリは陸上生活への適応として、同じヤドカリ下目の他種と比べて脚と鋏脚が太く頑丈に発達しており、これはオカヤドカリ科のヤシガニにも共通する特徴です。この形態が、体サイズに不釣り合いなほどの筋力とバランス感覚を支えています。

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オカヤドカリが切断したナイロンメッシュ

オカヤドカリの力は、餌入れや水入れを動かすなど自重の10倍を超えるものも軽く動かすことができ、ハサミはナイロンメッシュを切断するほど強力です。
しかし、危険を感じると攻撃よりも先に貝殻に退避する習性があるため、カニやザリガニのようにハサミで攻撃してくることはありません。

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ガラスの温度計を登るオカヤドカリ

自然界のオカヤドカリはスコールを嫌い、高い場所を好む性質があることが観察されています。そのため、飼育環境に流木などを設定すると、木の上で休んでいることが多く、雨が近づくと高所に移動する行動が見られます。また、力が強く、バランス感覚に優れているため、細い枝からガラス棒まで器用に登ることができます。

水場との関係

オカヤドカリは雨に打たれることを嫌い、霧吹きの水すら嫌がります。水の中に長時間潜ることはできますが、オカヤドカリのエラ呼吸では水中から酸素を取り込むことができないため、基本的に水の中に入ることを避ける傾向があります。

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海水を飲むオカヤドカリ

水場に真水と海水を用意すると、海水を積極的に摂取します。これは、通常のエサで不足しがちなミネラル分を補給しているものと考えられます。そのため、脱皮前になると積極的に海水を摂取するようになります。

日光浴

爬虫類は体温調整のほかビタミンDを生成するために紫外線が必要ですが、オカヤドカリはビタミンDの生成が不要なので日光浴は必要ありません。
また、直射日光が飼育ケースに当たると、飼育ケース内が高温になるだけでなく、オカヤドカリが乾燥するリスクもあります。

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朝日を浴びているオカヤドカリ

ヒーターを設置する前の秋や春の時期、飼育ケース内の温度が20度を下回る場合などは、直射日光を浴びる姿も見られますが、基本的に直射日光が当たると、オカヤドカリは日陰に移動します。

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