糞尿と汚れ
オカヤドカリは少食の割に立派な糞をします。大きいもので1cmほどの黒くて細長い糞で、貝の中で排泄した後、脚を使って器用に外に捨てます。
飼育ケース内ではバクテリアによる分解が追いつかないため、糞尿は蓄積して床砂を汚染していきます。衛生的な環境を維持するには、定期的な掃除が不可欠です。
掃除の頻度
床砂は2週間に1度の頻度での交換を推奨している記事もありますが、複数のオカヤドカリを飼育している環境では、脱皮などの兼ね合いで床砂を全替えするタイミングは意外と少ないのが実情です。
そのため、日常的にケース内の糞を取り除くと衛生的ですが、オカヤドカリに与えるストレスを考慮すると、あまり推奨できる方法ではありません。
そのため、掃除の頻度は、1ヶ月に1度を目安にすると良いかと思います。
🐚我が家のオカヤドカリに限った行動かもしれませんが、床砂が汚れてくると「地表が汚染されて歩けない」と言わんばかりに穴掘りを始めます。地表を盛り上げるように浅く掘るのが特徴で、普段のように床砂の中に潜るのではなく、砂を掘り起こすような感じで床砂をボコボコにしていきます。掃除をすると嫌がらせのような穴掘りはピタリと止まります。脱皮している個体がおらず、全員が地上にいる状態でこの「掃除の催促」が始まるのが、前回の掃除から5週を過ぎた頃で、1ヶ月に1度の頻度で掃除をしていると催促はほとんどありません。
ケースが臭う場合
オカヤドカリのケースは、2ヶ月ほど掃除していなくても、エサ・水の交換を適切にしていればほとんど臭いません。悪臭がする場合は、以下のような原因が考えられます。
オカヤドカリが持ち出したエサがどこかで腐っている場合、脱皮中のオカヤドカリがいるのであれば、脱皮に失敗して死亡し腐敗している可能性があります。
エサの腐敗もなく、脱皮中のオカヤドカリもいないのに悪臭がする場合は、過密飼育など環境の問題が考えられるため、ケースの大きさや床砂の厚みなどの見直しが必要です。
エサの腐敗もなく、脱皮中のオカヤドカリもいないのに悪臭がする場合は、過密飼育など環境の問題が考えられるため、ケースの大きさや床砂の厚みなどの見直しが必要です。
床砂の交換
床砂の交換は、オカヤドカリの飼育で最も手間のかかる作業です。
交換の手順
- オカヤドカリを別のケースに移す
- ケース内のアイテム(流木・サンゴ・シェルターなど)を撤去して洗浄し、天日干しする
- 植物やエサ入れなどを撤去
- 汚れた床砂を土入れスコップなどでバケツに移して洗浄
- 洗浄した砂を大判の洗濯ネットなどに入れる
- 4と5を繰り返す
- 床砂を入れた洗濯ネットは天日干しする
- ケースを洗浄
- 新しい床砂をケースに入れ、残留塩素を除去した真水で適度に湿らせる
- 天日干ししたアイテムや植物をケースに設置
- 真水・海水・エサを入れる
- オカヤドカリをケースに戻して完了
バケツに移した床砂は、米を研ぐような感じで水を足してかき混ぜ、汚れを浮かしてから水を捨てる作業を繰り返します。茶褐色の水が淡い白濁になれば十分です。

洗濯ネットに入れたサンゴ砂は紫外線による殺菌を行うため、できるだけ日差しの当たる場所で乾燥させます。屋外であれば日陰でも紫外線は届きますが、直射日光に比べて紫外線量は半分程度になります。
また、室内では窓ガラスで紫外線が遮断されるため、殺菌効果は期待できません。
🐚移動先ケースも温湿度管理は必要です。また、床砂を湿らす水も、冬季は事前に暖かい室内で汲み置きするか、20度ほどのぬるま湯を浄水器に通したものを使用します。
脱皮中の対応
オカヤドカリが脱皮をしている場合は、基本的に脱皮が終わるまで床砂には触りません。ただし、数珠つなぎに脱皮を始めて3ヶ月ほど掃除できないときは、床砂のみ汚染がひどい表面から5cm程度を交換します。
ケースの洗浄
床砂を湿らせているため、ケースには水に含まれるカルシウムが付着し、使用期間に応じて白い結晶が目立つようになります。付着したカルシウムは水洗い程度では取れません。
ガラスケースであれば、クエン酸水とスクレイパーで除去できます。プラケースやアクリルケースではスクレイパーが使用できないため、クエン酸水を吹き付けてスポンジで擦る方法になりますが、効果は限定的です。
カルシウムの白い結晶が目立つ前に、こまめに掃除することを推奨します。
有害物質への注意
オカヤドカリはエビやカニの仲間であり、体が小さいため、有害物質への感受性が高い生き物です。飼育ケースの掃除や日常の管理において、以下の物質には注意が必要です。
🐚掃除の際にケースやアイテムを洗浄する場合は、洗剤を使用せず水洗いを基本とします。汚れが気になる場合は、熱湯をかけるか天日干しでの紫外線殺菌で対応します。ケースのカルシウム汚れには酢やクエン酸水も使用できますが、十分にすすいでください。なお、流木や素焼きなどの多孔質のものは、洗剤や漂白剤の成分を吸収して徐々に放出する可能性があるため、水洗いと天日干しで対応します。
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