オカヤドカリが動かない
オカヤドカリは脱皮するわけでもなく、木にしがみついたり岩陰などで丸まったまま、半日から長ければ24時間以上動かなくなることがありますが、その後は何事もなかったかのように活動を再開します。
理由は明確には解明されていませんが、休息や睡眠の一環と考えられています。

動かないからといって、触ったり霧吹きを直接かけたりすることは避けてください。オカヤドカリに強いストレスを与える可能性があります。
🐚 低温下で動かなくなる場合は休息ではなく、外気温の低下により代謝が落ちて活動できなくなっている状態です。オカヤドカリには冬眠する能力がないため、そのまま放置すると死に至る可能性があります。
また、床砂の厚みが不十分で砂に潜れない環境では、餌入れの下などに身を隠した状態で脱皮することもあるため、他のオカヤドカリを別の容器に移すなどの対処が必要です。
オカヤドカリの鳴き声
オカヤドカリには声帯がないため声を発することはありませんが、強いストレスを受けた場合などに貝の内側を脚で擦って音を出すことがあります。
ギッギッギッギッギッ と聞こえるのがオカヤドカリが発している音(鳴き声)で、ストレスを感じていない状況でも鳴くことがあります。
🐚 鳴き声を出す仕組みや目的については完全には解明されていません。また、ナキオカヤドカリだけが鳴くと思われがちですが、ムラサキオカヤドカリも同様に音を出します。
「ナキ」の名称は鳴く行動に由来しますが、命名当時はムラサキオカヤドカリも鳴くことが知られていなかったためと考えられています。
身を隠す場所
オカヤドカリは用心深く臆病な生き物で、野生下では日中、外敵や乾燥を避けるために物陰や石の下に潜んでいます。飼育下でも同様の習性があるため、シェルターや物陰など身を隠せる場所が必要です。

市販のドームタイプのシェルターでなくても、アダンや珊瑚石の陰など隠れる場所があれば、自分の好きな場所で休みます。
オカヤドカリが見えないからといって隠れ場所を撤去するのは避けてください。実際に危害を加えなくても、人が近くにいるだけでオカヤドカリには大きなストレスになるため、隠れ場所はオカヤドカリが安心して過ごすために不可欠です。
🐚 素焼き素材のシェルターはオカヤドカリの水分を奪うという情報が見られますが、根拠となる資料は確認できていません。
力とバランス感覚
オカヤドカリは陸上生活への適応として、同じヤドカリ下目の他種と比べて脚と鋏脚が太く頑丈に発達しており、これはオカヤドカリ科のヤシガニにも共通する特徴です。この形態が、体サイズに不釣り合いなほどの筋力とバランス感覚を支えています。

オカヤドカリの力は、餌入れや水入れを動かすなど自重の10倍を超えるものも軽く動かすことができ、ハサミはナイロンメッシュを切断するほど強力です。
しかし、危険を感じると攻撃よりも先に貝殻に退避する習性があるため、カニやザリガニのようにハサミで攻撃してくることはありません。

自然界のオカヤドカリはスコールを嫌い、高い場所を好む性質があることが観察されています。そのため、飼育環境に流木などを設定すると、木の上で休んでいることが多く、雨が近づくと高所に移動する行動が見られます。また、力が強く、バランス感覚に優れているため、細い枝からガラス棒まで器用に登ることができます。
🐚 甲殻類は平衡胞と呼ばれる器官でバランスを感知することが知られており、オカヤドカリも同様の機能を持つと考えられます。平衡胞は重力の方向を感知する器官で、不安定な足場でも体の傾きを検知して姿勢を維持する役割を担っています。
これがガラス棒のような滑りやすい表面や、細い枝の上でも安定して移動できる能力の背景にあると考えられます。
水場との関係
オカヤドカリは雨に打たれることを嫌い、霧吹きの水すら嫌がります。水の中に長時間潜ることはできますが、オカヤドカリのエラ呼吸では水中から酸素を取り込むことができないため、基本的に水の中に入ることを避ける傾向があります。

水場に真水と海水を用意すると、海水を積極的に摂取します。これは、通常のエサで不足しがちなミネラル分を補給しているものと考えられます。そのため、脱皮前になると積極的に海水を摂取するようになります。
🐚オカヤドカリは水浴びをするという情報も見かけますが、これは飼育ケース内の湿度が低く乾燥しているため、オカヤドカリは呼吸困難に陥るのを避ける目的で水浴びをしていると思われます。もし、好んで水浴びをしているようであれば、ケース内の湿度を確認する必要があります。高湿度のケース内では、オカヤドカリは水場に落ちないよう注意しながら歩く姿が観察されます。バランスを崩して水場に落ちると、しばらく水の中に浸かっていることはありますが、好んで水浴びをすることはありません。
日光浴
爬虫類は体温調整のほかビタミンDを生成するために紫外線が必要ですが、オカヤドカリはビタミンDの生成が不要なので日光浴は必要ありません。
また、直射日光が飼育ケースに当たると、飼育ケース内が高温になるだけでなく、オカヤドカリが乾燥するリスクもあります。

ヒーターを設置する前の秋や春の時期、飼育ケース内の温度が20度を下回る場合などは、直射日光を浴びる姿も見られますが、基本的に直射日光が当たると、オカヤドカリは日陰に移動します。
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