エサ入れ・水入れ
オカヤドカリは非常に力が強く、自重の十倍程度であれば軽く動かすため、エサ入れや水入れは重量があるものやひっくり返されないよう工夫をしたものを使用します。
オカヤドカリは気に入ったエサを容器から持ち出して独り占めするので、深いエサ入れを使用すると持ち出しが減りますが、体が小さなオカヤドカリを飼育する場合は安全に出入りできるよう注意が必要です。
ポリレジンは貝殻や卵の殻が主成分になっている炭酸カルシウムとポリエチレン樹脂を混ぜたプラスチックで、疑似陶器として使用され、重量があるので引っくり返されることもありません。
ポリレジンは耐熱性がないので煮沸消毒はできません。
真水と海水を与えるのに適当な容器がなかなか見つからず、現在は自作したものを使用しています。
シェルター
オカヤドカリは用心深く臆病な生き物なので、シェルターや物陰など身を隠す場所が必要です。
市販されているな半円のドームタイプのものでなくても、アダンや珊瑚石の陰など潜める場所があると、好きな場所に身を隠して休みます。
シェルターはコアのない天然流木を使用していますが、オカヤドカリが時々 食べているようで、元から空いていた穴が広がってきています。
流木
オカヤドカリは木登りが得意で、流木など高さのあるアイテムの設置する狭い飼育ケースを立体的に活用できます。
バランス感覚に優れ、脚の力が強いので、細い枝でも器用に移動します。
飼育ケースのフタにメッシュ素材を使用して天井に届く高さの天然流木を設置すると、流木から天井に移動して散策するので、オカヤドカリの行動範囲を拡大することができます。
天井から温湿度計に移動するなど、とにかくアグレッシブに動き回ります。
高い場所は安全だという認識があるようで、木の上で休んでいることも多く、枝の間に挟まって寝ていることもあります。
天然流木は少々 値は張りますが安心して使用できます。